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研究内容RESEARCH CONTENT

神山研究室


◆研究分野
 地盤工学

ため池堤体の強度調査の簡易化に向けた研究


全国には約20万箇所のため池が存在している。多くのため池は大正時代以前に築造されており、ため池堤体土は不明なケースが多く、また、堤体に不向きな現地発生土を使用している可能性が高い。さらに、古いため池は人力で築造されているため、締固め度が低いことや土質構成が不均一であることが指摘されている。近年、このようなため池が集中豪雨や地震により被災するケースがあり、また、決壊により死傷者を出している。このようなことから、迅速なため池調査が必要とされている。本研究では、締固め試験と強度推定の簡略化からため池安定性調査の簡易化を目指している。


ため池調査の簡易化に向けた研究

現在の堤体土質調査では、現況の堤体強度を調べるために、原位置から採取された不撹乱試料に対し、室内土質試験が実施される。本研究では、不撹乱状態での試料サンプリングの省略を目指し、再構成試料から不撹乱試料の強度定数の推定を検討する。圧密非排水三軸圧縮試験によりため池堤体土における不撹乱・再構成試料のせん断強度特性を比較し、得られた強度定数を用いて安定計算を行う。

発泡ウレタンを用いた老朽化橋梁更新技術開発の研究


近年の技術者不足や高額な維持管理費のために、橋梁の維持管理の脆弱化が課題となっている。老朽化橋梁の維持管理問題の解決策の一つとして本研究では、橋梁下部空間に発砲ウレタンを充填し、橋梁を発砲ウレタン軽量盛土に更新する工法の確立を目指す。

発泡ウレタン軽量盛土工法の老朽化橋梁更新技術への適用性の検討

橋脚が埋設された種々の軽量盛土の3次元モデルに対し、FEM解析を行い、ウレタンおよびウレタンで埋設された橋脚内部の常時における応力状態を検討することで、発泡ウレタン軽量盛土工法の老朽化橋梁の更新技術への適用性を評価する。