◆研究分野
地盤工学
全国には約20万箇所のため池が存在している。多くのため池は大正時代以前に築造されており、ため池堤体土は不明なケースが多く、また、堤体に不向きな現地発生土を使用している可能性が高い。さらに、古いため池は人力で築造されているため、締固め度が低いことや土質構成が不均一であることが指摘されている。近年、このようなため池が集中豪雨や地震により被災するケースがあり、また、決壊により死傷者を出している。このようなことから、迅速なため池調査が必要とされている。本研究では、締固め試験と強度推定の簡略化からため池安定性調査の簡易化を目指している。
近年の技術者不足や高額な維持管理費のために、橋梁の維持管理の脆弱化が課題となっている。老朽化橋梁の維持管理問題の解決策の一つとして本研究では、橋梁下部空間に発砲ウレタンを充填し、橋梁を発砲ウレタン軽量盛土に更新する工法の確立を目指す。